胸郭出口症候群ってなに！？

胸郭出口症候群は、首や肩の痛み、しびれ、手のしびれや冷感、上肢の疲労感などを引き起こす疾患です。胸郭出口は、首と肩の間にある、肋骨と鎖骨、肩甲骨に囲まれた空間で、神経や血管が通る重要な部位です。胸郭出口症候群は、胸郭出口の狭窄や圧迫が原因で、神経や血管が圧迫され、上肢に症状が現れる疾患です。

胸郭出口症候群の症状

胸郭出口症候群の症状は、首や肩の痛み、しびれ、手のしびれや冷感、上肢の疲労感など多岐にわたります。症状は、軽度から重度まで様々で、日常生活に支障をきたす場合もあります。特に、首や肩の痛みは、頭痛や眼精疲労、耳鳴り、めまい、吐き気などを引き起こす場合もあります。

胸郭出口症候群が発生しやすい人の特徴

女性

胸郭出口症候群は女性に多く発生します。特に、女性の20代から40代に多く発生します。

細い体型の人

細い首や肩の人に多く発生します。

長い首や長い腕の人

長い首や長い腕が、神経や血管を圧迫しやすい人に多く発生します。

重い物を持ち上げる仕事やスポーツをしている人

重い物を持ち上げる仕事やスポーツが、神経や血管を圧迫しやすい人に多く発生します。

胸郭出口症候群の種類

1.斜角筋症候群

・斜角筋が、神経や血管を圧迫することで、症状が生じる。
・斜角筋の緊張や炎症が原因で、胸郭出口が狭くなる。

2. 過外転症候群
・肋骨と鎖骨の接合部が、神経や血管を圧迫することで、症状が生じる
・肋骨と鎖骨の接合部の異常や変形が原因で、胸郭出口が狭くなる。

3. 肋鎖症候群
・肋骨と鎖骨の接合部が、神経や血管を圧迫することで、症状が生じる。
・肋骨と鎖骨の接合部の異常や変形が原因で、胸郭出口が狭くなる。

4. 小胸筋症候群
・小胸筋が、神経や血管を圧迫することで、症状が生じる。
・小胸筋の緊張や炎症が原因で、胸郭出口が狭くなる。

これらの種類は、胸郭出口症候群の原因や症状に基づいて分けられます。ただし、複数の種類が重なり合う場合もあり、正確な評価が必要です。

対策のストレッチ

胸郭出口症候群の対策として、肩周囲の血流改善のためのストレッチが有効です。

★肩回しストレッチ

・立位や座位で、肩をリラックスさせます。
・肘を曲げ、手を肩に置きます。

・左右の肩を前方に回し、上方に持ち上げるように回します。
・そのまま後方へ回します。胸部が広がるようにしましょう。

・10回ずつ、前回し、後ろ回しと繰り返します。
このストレッチは、肩周囲の血流を改善し、胸郭出口の狭窄を緩和する効果があります。

まとめ
胸郭出口症候群は、首や肩の痛み、しびれ、手のしびれや冷感、上肢の疲労感などを引き起こす疾患です。症状は、軽度から重度まで様々で、日常生活に支障をきたす場合もあります。

対策として、肩周囲の血流改善のためのストレッチが有効です。ただし、症状が重度の場合や、ストレッチで症状が悪化する場合は、医師や専門家の指導が必要です。